|
第3回
写真ページの充実は子ども達と
前回、写真をアップするコーナーを設けることと、そのコーナーを続けるコツについてお話ししました。もう少し細かく写真のルールを定め、先生だけでなく、子ども達にも撮影してもらいましょう。
●カメラ係は当番制で
子ども達にも撮影してもらうにあたり、カメラ係は固定せず、日替わりや週替わりの当番制が望ましいです。学級全体でWebページ更新にかかわってもらったほうが良いからです。「日直さんが兼任する」と決めてしまうのもひとつの方法ですね。
子どもに撮ってもらう写真は、簡単なマニュアルに沿って撮影すれば済むようなものが適当でしょう。
休み時間の風景などを撮ってもらうとなると、個性や適性がかかわってきます。「完璧なシャッターチャンスがなかなか訪れなくて撮る気が起こらない」というアーティスト気質の子どもや、「デジカメはよく分からなくてイヤ」という古風な子どもなど、カメラ係を負担に思う子どもがいる可能性があるからです。
前回挙げた「給食の写真」はどうでしょうか。カメラ係は、食べる前に自分の給食をパチリと撮るだけ。デジカメの操作も、明るさは室内・人工灯モード、撮影距離は近めにする設定のみ覚えれば済みます。最近のデジカメは優秀ですから、フルオートでも充分かもしれません。
これなら子ども達も、継続的にWebページ更新に関わることができます。しかも負担は少なめ。
慣れた子やカメラが好きな子なら、配膳・片付けの様子や食事風景なども撮ってもらってもいいですね。
可能な限り、子どもが撮ったものをそのままアップロードしてください。手ブレやピンボケくらいなら気にする必要はありません。
また、給食の写真コーナーには「日替わりのカメラ係さんが撮影しています」と説明を。
●カメラを渡す前に
いざ子どもにカメラを渡すその前に。
お友達の顔や名前をWebに乗せることの危険や違法性について話し合う必要があります。「給食を食べているお友達の顔をアップで写してはだめ」などのルールをはっきりさせておいてください。
たとえば、2003年12月に新潟大学で起きた立てこもり事件などをひいてもいいかもしれません。
同大工学部在籍の女子学生が、研究室のWebページに個人ページを作り、自分の写真やメールアドレスを公開していたところ、米シアトルに住む男性がそのページを見て彼女に恋し、はるばる日本までやって来て「彼女に会わせろ」と刃物を持って彼女の所属する研究室に立てこもった事件です。
たとえ関係者しか見ないページであっても、プライバシーや肖像権に考慮してください。学級ページを授業で使うならなおさら、プライバシーと肖像権について考える機会として活用できます。
今から撮る写真は学級Webページに掲載するものですから、そんな危険はきわめて少ないものですが、将来の「管理人」たちに教えておくべきなのはもちろんです。
危険が少ない学級ページでネットデビューを済ませておくことのメリットは、こんなところにもあるのです。
●「肩から下」を200ピクセルで
最後に、写真ページ全体に当てはまる注意事項です。
個人が特定できるような撮影は控え、特に顔のアップ写真や、名前を書いたゼッケンがはっきり写るようなアングルは避けましょう。
・室内指導なら、教室の後部から引きで撮る
・屋外指導なら、子ども達がどこか一点を見ている様子を背後から撮る
・観察の時など、集団でしゃがんでいる様子を頭上から撮る
などがポイントです。難しすぎる!と思ったら、まずはこの一点のみをポイントに撮影を開始してください。
すなわち「肩から下しか写さない」です。
慣れてきたら後頭部を入れた撮影にトライしましょう。でも、めんどうだったら、ずっと肩から下でいいです。プレッシャーを感じて更新がとどこおるくらいだったら、気楽に流しながら更新するほうがいいのです。
ときどき、個人ページで、顔にぼかしたり目隠しを入れたりしている写真を見かけますが、学校のページにそういった写真はあまり望ましくないかもしれません。アヤシイ雰囲気がただようからです。
写真のデータ容量は軽くしましょう。データが大きいとページを開くのに時間がかかるのはもちろんですが、ユーザが画像を保存する可能性のほうが恐ろしいもの。データが大きいと引き伸ばしても細部が鮮明で、わざわざ引きで小さく撮った子どもの顔をハッキリ見られてしまうかもしれません。右クリックできないようにすることは簡単ですが、それ以外にもいくらでも画像保存の方法はあるのです。
長いほうの辺を200ピクセルに統一するなど、ご自分のルールを定めれば簡単です。
この「200ピクセル」、あながちただの例えではありません。画像加工ソフトで拡大するには軽すぎ、ブラウザで見るのには重すぎないサイズです。お試しあれ。
―つづく―
●学級Webページ充実講座は、毎月、第1週・第3週の火曜日にシリーズで掲載(隔週掲載)されます。次回の掲載は、11月16日(火曜)の予定です。シリーズ回数は、8回前後の予定です(※なお、ライターの都合で、回数が増減することも、あります。お楽しみに。)。
|