管理運営者の「きんちゃん」氏は、宮崎県の中学校の国語科教員で、ソフトテニス部顧問。
197X年生まれの女性で年齢は永遠の20代(「100の質問http://kin71.web.infoseek.co.jp/situmon.htm
より)。
「私は自分のサイトを“教育サイト”とはあまり意識していません。なので、肩肘張らずにその日の仕事の喜怒哀楽をただつれづれに書いているだけなんですよ」
と話すとおり、教員という特殊な仕事の日記であるにもかかわらず、他業種の人が読んでも「それってあるある!」と共感できるような記述が多い。
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日記のページ「みっかぼーず
にっき」。作者についての予備知識なしに読むと「文章のうまいOLさんだなぁ」なんて思ってしまうかも
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たとえば、2001年2月10日の日記。
> 一緒に行った女性の同僚と「料理のうまい奥さんが欲しいよね〜」などと話していたのだが、
> そう、私たちって「自分で美味しい料理を作ろう!」なんざ、これっぽっちも考えていないのだ。
働く女性なら誰しも一度は(いや何度でも)「およめさんが欲しい……」と思うもの。こういう言葉が教員という“聖職者”の口から出るのだからホッとする。学校の先生も、わたしたちと同じなんだ。
また、2004年7月22日の日記。
> 昨日の飲み会は最悪でした。幹事が酷すぎる!
> 私の2つ下の教員なんですが、こいつが全く使えません。
> (中略)
> 酒がまずかったのは、言うまでもありません。
> たっかい料金と貴重な時間を返せ、どあほ。
先生が先生を「全く使えません」「どあほ」だなんて本音すぎる。でもこの小気味よい本音こそがきんちゃん氏のいいところ。
ところで、この「2つ下の教員」、どこがどあほなのだろう。
この日の日記をもう少し見てみると、幹事としての手腕のなさの描写に加え、なんと。
> 一人で熱くなって大声でしゃべる。語るのは願望のみ。
> 実際はまともに仕事ができていない。本人だけが気づいていない。
いる。どの会社にもいる。各部署に一人はいる。前の席に座っているヤツがそうだったりする。
きんちゃん氏の日記はこんな調子で、「あるある」「いるいる」「分かる分かる」の連続だ。
ただし、何もかもさらけ出しているわけではない。プライバシー(個人情報)には気を使い、写真は加工してからアップ。現任校の生徒には、サイトの存在自体ヒミツ。
書きたくても書けないこともあるそうで、
「書いてしまいたいという衝動と戦う日もあります。辛いです」
と笑う。
■「うちの子の担任になって」
教員とは、お互いに「先生」と呼び合い、尊敬しあい、みな崇高な目標をめざして一体となって働く職種だと思われがち。
が、ダメなやつ・気に食わないやつもいる。全員がいつも手を取り合ってニコニコ輪になっているわけでもない。
教育を仕事にしようという人に、根っからいい加減でだらしない人が少ないのは確かだが、根っから高潔で清く正しく美しい人間だって、やっぱりいない(そういう人物は伝記文学の中に存在しない)。
が、一般人はそう思わないのだ。身近にいる「先生」がみな立派だから。
でも、教員は、自分達が常に世間の目にさらされ、何をしても一般人より目立ってしまうということを知っている。だから無意識に襟を正し、居ずまいを正し、いつだってキチンと自律しているだけのこと。
きんちゃん氏の本音日記は、教員と一般人の間のこういう溝を、いともアッサリ埋めてしまう。それは、素直な感情を素直に書いているからだ。
氏の言葉によれば、氏は「宮崎の片田舎に住む三十路女(たまたま教員)」。
この「たまたま教員」という良い意味での脱力感が、親しみやすさの秘訣なのだろう。
加えて、氏の文体がカラッとしているため、いやみがない。「腹が立った!」という日記でも、「それはひどい! 読んでいるこっちまで腹が立つ!」という種類のものではなく、「あはは、分かる分かる、そういうのアタマ来るよね」と軽やかに同意できるものなのだ。
ご本人いわく、「くよくよするのが嫌い」なのだそう。それが文体に現れているのだろう、「元気をもらいました」という反響がしばしばあるそうだ。
そしてまた、あれこれ飾るより、本心をストレートに語るほうがよっぽど人の心に近づける。
なんと、「うちの子の担任になってほしい」旨のメールが来たことすらあるとか。
■専修免許でパワーアップ
日記のことばかり紹介してしまったが、放送大学大学院で専修免許を取得した際の記録「study」はとても教員らしいコンテンツ。レポートを全文アップしているので、教員なら目を通すべし。
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専修免許取得の記録。「詳しいことは電話で聞くとお得」「試験当日の会場近辺の事情は調べておこう」など、経験者ならではのアドバイスも
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専修免許片手に、ますますパワーアップしたストレートな教員日記を書きつづけて ください。お願いします。
つづく
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