提案1: 新聞を作ろう
PCを使って個人新聞や歴史新聞などを作ります。
◎使うもの
・インターネット
・メールソフト
・ワープロソフト
・画像ソフト
・プリンタ
◎めあて
・情報の取捨選択
・文字入力、文章作成
・画像加工
・著作権やメディアリテラシーについて考える
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第1回 下調べ
■はじめに
「新聞」と聞くと、「文字ばかりでたまに写真が入っている紙」を思い浮かべがちですが、手元の新聞を見てください。
加工された見出しの文字と背景、事件の流れをまとめた表やフローチャート、地図、記事を区分けするさまざまな罫線、ちょっとした小さなデザイン物(著名人による連載コラムのタイトルなど)と、さまざまなビジュアル素材がたくさんあるのに気づくでしょう。
これらの要素を上手に取り入れながら、個人新聞や歴史新聞などをPCで作りましょう。 
ここでは便宜上、クラスをいくつかのグループに分け、各グループに編集長を置き、歴史新聞を作る場合について説明します。
歴史新聞は、歴史上の事件を報道するもので、たとえば、「18世紀末のパリにある新聞社はこんな新聞を作るだろう」という観点で、当時の記者になりきって取材・記事執筆を行なって作るものです。
あくまでも記事は「現在進行形」で書きますし、当時の人々の視点が必要になるので、中学・高校の歴史の授業時間内に社会科の先生が指導して作ることもあるようです。社会科の授業計画に組み込まれているようでしたら、並行することを提案してみてください。
特殊なDTPソフトは使いません。一般的なワープロソフト(ここではMicrosoft Word)で作ります。学級新聞、学校新聞、個人新聞などにも応用してください。
あまりにも本格的な仕様にすると、膨大な授業時間数が必要になりますので、今回作る新聞は、A4サイズ1枚で両面印刷(つまり2ページ)の簡単なものにします。
■新聞制作の流れ
新聞制作のおおまかな流れは、以下の通りです。
1. 記事にするネタや情報を集め、ざっと文章に起こす
2. 掲載する図表や写真を決める
3. トップ記事をどれにするかということを含め、レイアウトを決める
4. 各記事に割り当てられたスペースに合わせ、記事の文字数や写真の大きさなどを調整する
5. 校正する
ただし、1〜4は、ほぼ同時進行です。特にレイアウト(割り付け)と記事の執筆は密接に結びついているものです。
■新聞のテーマ・紙名決めと下調べ
班ごとの編集長が決まったら、編集長を中心に第1回編集会議を開きます。第1回はまず、「いつの時代のどこの地域の新聞社になりきるか」を決めなくてはなりません。
それが決まったら新聞名を決めます。「フランス革命新聞」「日刊毛沢東」「ペロポネソス戦争速報」など、いかにもそれらしい紙名にすることで、生徒の「なりきり度」、つまりモチベーションが上がります。
テーマが決まったら各自で下調べを始めますが、この段階からPCを使います。文献、資料に一通り目を通したら、さらにインターネットでの調査をし、過去のニュースや最新ニュースをチェックします。
また、年表や人名辞典のページなど、記事を書きながら参照するのに役立ちそうなサイトも見つけておくと良いでしょう。
教員はここで、ネット検索のコツやヒントを提示できます。
まずは大まかな検索ですから、「漠然とした検索」のやり方が身につきます。自分の欲しい情報がそのサイト内にあるかどうか見抜くには慣れが必要ですから、「各自最低5サイトは見つけること」等のノルマを設けるのもひとつの方法です。
より詳しい検索のやり方は、具体的に記事の内容が決まっていくにつれ、指導できる場面が次第に出てきます。
■メールで情報共有
役立ちそうなサイトを見つけたら、その情報を班員全員で共有します。
このとき、メールを使ってやりとりする方法があります。メールソフトのCC機能を使うか、メーリングリストを立ち上げるかして、班員全員および担当教員と、
「こんなサイトを見つけた」
「こちらはこういうサイトを見つけた」
とやりとりし、蓄積していきます。
ただ、やりとりを重ねるにつれ情報が入り乱れてきますから、編集長は随時メールをまとめておくなどしておいたほうが良いでしょう。
■ネット上で情報共有
ほかに、ポータルサイトでIDを取得し、IDとパスワードを班員で共有するという方法もあります。
たとえば、『Yahoo!JAPAN』で「Yahoo! JAPAN ID」を取得し、「Yahoo!ブックマーク」というサービスを使うという方法です。「Yahoo!ブックマーク」は、インターネット環境にあれば、IDとパスワードを使ってどこからでも自分の「お気に入り」が見られるサービスです。
班員は、班で登録したIDとパスワードを使ってログインし、見つけたサイトを「Yahoo!ブックマーク」にどんどん登録していけばよいのです。
なお、班共有のIDとパスワードを使って公序良俗に反する行為をしないよう充分注意を促し、新聞制作が終わり次第、そのIDは破棄させてください。授業時間内に、先生が見ている前で破棄させればなお安全です。
ある程度ブックマークがたまったら、そのサイトおよび集めた紙資料に全員で目を通し、第2回編集会議を開きます。
つづく
■大日本図書(株)による企画・編集/先生のための情報科の副教材
―高等学校「情報科」(A・B・C)の内容を網羅したソフトウェア集―

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