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提案1: 新聞を作ろう
PCを使って個人新聞や歴史新聞などを作ります。
第5回 仕上げ・印刷・配布について
■仕上げ 〜 見出しをつける
第3回の最終章「タイトルカット、新聞題字 〜 ワープロソフトでフォント加工」でも少し触れましたが、見出しについて詳しく述べます。
見出しは読者に、記事を読む気にさせるためのものと考えられがちですが、ちょっと違います。それだけではありません。
一般的な日刊紙の朝刊には、文庫本1冊分の活字が詰まっています。毎朝毎朝、それをすべて読むわけにはいかない読者のほうが多いわけですから、読む気にさせるために読者の心を煽るような文句だけを並べるのは不正解。
むしろ、見出しを読んだだけで一日の社会の動きが分かるような、そんな見出しであることも必要です。
社会・経済・政治などの記事の見出しは「記事を上手に要約した短文」で、読み物記事の見出しは「読みたい気持ちにさせるキャッチコピー」であることが理想。
プロのコピーライター並みの見出しである必要はありませんが、最低限、“ショッキングな文章の最後に小さな「?」があるような見出しは、授業で作る新聞にはふさわしくない”という点だけは注意してあげてください。
見出しの文面が決まったら、ワープロソフトでフォント加工等をします。
字体は明朝とゴシックにして、必要なら背景もつけます。このとき、効果を追求するあまり、いろんな加工を重ねると、かえって読みづらくなったり、信頼を失うような遊びすぎのフォントになったりします。
見出し制作の過程で、いろんなフォントや文字飾りに触れるのは大いに結構ですが、実際に紙面に使う字体は「ほどほど」に。
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”見出し”として適正な参考例 …… ○
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見出しの基本例。少しだけ加工した背景と、少しだけ加工した字体の組み合わせで効果は充分だ |
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見出しとしては適正ではない参考例 …… ×
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| あまりおすすめできない見出し例。遊び心がありすぎると紙面から浮いてしまう。ただし、下2つは読み物記事のタイトルカットには適している
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なお、「黒地に白抜き文字」の見出しは、悪い事件を報じる際に使うことが多く、一般的には「薄墨の地に白抜き文字」「薄墨の地に黒字」の見出しが多いようです。
塗りつぶしと網かけは「罫線」→「線種とページ罫線と網かけの設定」→「網かけ」で設定、フォントの色と下線は「書式」→「フォント」→「フォント」で設定してください。
■印刷 〜 試し刷りして最終校正を
いよいよ印刷です。印刷してみて一発OKなら何も言うことはないのですが、たいてい、印刷してから気づくミスがあるもの。
最初の印刷は試し刷りのつもりで行ない、班員全員分コピーして、紙を見ての最終校正をしてください。
画像があまりよくなかった、新聞題字が美しくなかった、見出しが目立ちすぎていた、記事本文のフォントが小さすぎた、など、何かしら改良したい項目が出てきます。思いもよらぬ誤字脱字に気づくのもこの時です。
印刷から発行までの間にも、できるだけ時間を取れるようにしておいてください。
最終校正が終わったら本刷りです。
いま作っている新聞は両面印刷のものですが、両面モノにするには方法がふたつあります。
ひとつは、プリンタで刷る段階で両面印刷する方法。発行部数が少なければ、この方法で全部刷ってしまいます。
もうひとつは、コピーする段階で両面コピーする方法。発行部数が多いなら、この方法で対応します。
言うまでもないことですが、プリンタでもコピー機でも、よく考えないまま給紙すると、1面と2面で上下がおかしなことになってしまいます。
PCからは離れた作業ですが、生徒たちにとって、将来必要となるであろう「OA機器の取り扱い」です。手伝いたくなる場面もありそうですが、ここはひとつグッとこらえてください。
■配布 〜 紙でもデータでも
刷りあがったら配布します。どの範囲で配布しますか?
クラス全員には配りたいですね。職員室でも配りたいですし、複数のクラスで同時進行している授業なら、参考として他クラスでも配りたいもの。
すると、場合によっては数百部必要になってきます。これ、全部紙で刷りますか?
せっかく立派な“紙”ができたのですから、PDF形式にして配布してみませんか。
メールに添付するもよし、外部記憶媒体に入れて配布するもよし、学校や学級のWebサイトがあるなら、「生徒が授業で作った歴史新聞」としてPDFデータをアップロードしておいても楽しそうです。
「クラス内では紙で配布し、それ以外の読者にはPDFで配信する」「基本は紙で配布し、希望があればPDFデータも渡す」など、プリントアウトしたものとデータにしたもの、双方での配布を経験させてあげてください。
Wordで作ったのだからWordで配布すればいいじゃないか……と言いたくなるところですが、せっかくなので、ついでにPDFの利点などについて教えておいてもいいのでは?
■最後に
「新聞を作ろう」はこれで終わりです。今回作ったのは歴史新聞でしたが、個人新聞、学級新聞などにも応用してください。
その場合、ネットでの情報収集や調べ学習をする過程がなくなり、代わってデジタルカメラの指導をする必要が出てきます。イラストでなく本物の写真を使った新聞も楽しいですよ。
次回から提案2がはじまります。
■大日本図書(株)による企画・編集/先生のための情報科の副教材
―高等学校「情報科」(A・B・C)の内容を網羅したソフトウェア集―

●”高校の情報科のための授業ネタ”は、毎月、第2週・第4週の金曜日にシリーズで掲載(隔週掲載)されます。次回の掲載は、5月27日(金曜)の予定です。シリーズは複数提案による長期・多回数の予定です。
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