提案6:
BBS・チャットを楽しもう
友だち100人、1000人、1万人できるかな
第2回 BBS−その2
第1回では、悪気のない「はるるん」さんの書き込みが、どうして荒れる原因になったのか考えました。「はるるん」さんの最大のミスは「古い書き込みを読まなかった」「全体に目を通さなかった」ことでしたね。
今回は、そのほかのミスを見ていきます。避けられるトラブルは可能な限り避けましょう。
■投稿前に推敲する
「はるるん」さんの次のミスは、書いたらすぐに投稿してしまったことです。投稿ボタンや書き込みボタンを押す前に、書いた文章を最低でも1回は読み返しましょう。
これは最初の投稿だけでなく、むしろ、BBSのほかの住人との交流が始まってから、いっそう気をつけるべきことです。
売り言葉に買い言葉でつまらない言い争いになっていないか、本筋から離れたことばかり議論していないか、つねに意識しましょう。
つまらない言い争いや、本筋から離れた議論になってきたら、個人の力で流れを戻すことはほぼ不可能です。おかしいと気づいたら、すぐにやりとりに参加するのをやめ、様子を見ましょう。言いたいことが残っていても、グッとこらえるのが肝要です。
以下に、投稿前にチェックするポイントをいくつか上げます。
● 誤字・誤変換に気をつければトラブルが減る
揚げ足を取られるばかりで話が先に進まなくなることがよくあり、エネルギーを無駄に消耗します。「うっかり」がトラブルに発展してはせっかくのBBSもおもしろくありません。前回の例では「はるるん」さんの「始めまして」が誤字です。
誤字かどうか分からない場合は辞書を引きましょう。自信がない字は全部調べること。たいした手間ではありません。
ただ、どうしても誤字・誤変換に気づかないまま投稿してしまうこともあります。その場合は、 「あっ、ごめんなさい。上の書き込み、『始めまして』じゃなくて『初めまして』です」
といった訂正の投稿をすることは避けたほうが良いでしょう。連続した書き込みは嫌われます。
誤字・誤変換が原因でBBSが荒れ始めたら、そのときに改めて謝罪と訂正をすれば大丈夫。
● 改行をすれば読んでもらえる可能性がアップ
ほかの人に読みやすい書き方を心がけましょう。改行がない、あるいは、単語の途中などおかしな場所で改行している投稿は、読みにくいので読んでもらえない可能性があります。
● 言葉遣いは「先輩」を意識
若い世代の日常生活では、これから友だちになろうという人に対し、友だち口調(タメ口)で話しかけるのは、むしろフレンドリーないい感じの雰囲気を出す効果がありますが、ネットではマナー違反。
相手の立場も年齢も属性も分からないのですから、距離は少しずつ縮めましょう。
最初のうちは学校や部活の先輩に対するのと同じ言葉遣いを心がければまず大丈夫です。
「はるるん」さんは、タメ口で話しかけた上に、「めんどうくさがらずに教えて」と、アドバイスを強要しています。これでは「多少めんどうなことでも、みんなが私のために労力を割くのはあたりまえ」と思っているととらえられ、反感を買っても仕方ありません。
● ギャル文字や絵文字など、文字遣いにも注意
ギャル文字(「こωレニちは」=こんにちは、「ょЗU<ね」=よろしくね等)や小文字(「ぁたし」の「ぁ」、「知りたぃ」の「ぃ」等)の使用は、全体を読んで雰囲気を見てから。こういう文字を遣う人が集まるBBSならどんどん遣ってかまいませんが、誰も遣っていないようならそこの雰囲気に従うべきです。
また、機種依存文字(ローマ数字や丸囲み数字等)も避けましょう。携帯電話からアクセスして書き込めるBBSもありますが、絵文字はだめです。
文字や言葉の遣い方には、話者や書き手の社会的属性が現れます。
相手の文字や言葉の中に社会的属性の違いを感じ取ると、コミュニケーションをやめてしまう人もたくさんいます。
ことさらに自分の社会的属性をアピールする必要がないのであれば、誰にでも通じる文字と言葉を遣いましょう。
■気にしない
上記のように気をつけても、どうしても失敗することはやっぱりあります。でも、誰だって失敗くらいするのです。気にしていたらきりがありません。
間違いを指摘されたら直せばいいだけのこと。
中学生になっても高校生になっても、「あの子、幼稚園のときおもらししたんだよ」と言われつづける現実社会にくらべ、恥の量が少なくて済むのがネットのいいところ。要は、指摘された点さえ忘れなければよいのです。
ただし、「○○するなんてアホ」「××と書くなんてバカ」「規約を読まないやつは失せろ」等、汚い言葉による指摘については、言っていることがたとえ正しくても無視してよいと筆者は考えています。そのような言葉を遣う人間の言うことをまともに取り上げる必要はないからです。
正しいことをきちんと言える人は、言葉も正しく遣うものです。
さて、前回提示したBBSが荒れたのは、もちろん「はるるん」さんだけが原因ではありません。次回は、「はるるん」さん以外の人の誤りを見ていきましょう。
つづく
■大日本図書(株)による企画・編集/先生のための情報科の副教材
―高等学校「情報科」(A・B・C)の内容を網羅したソフトウェア集―
●”高校の情報科のための授業ネタ”は、毎月、第2週・第4週の金曜日にシリーズで掲載(隔週掲載)されます。次回の掲載は、2月10日(金曜)の予定です。シリーズは複数提案による長期・多回数の予定です。
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